NEWS NEWS

(日本語) 【Event Report】中国まちづくりフォーラムメンバー交流会@INBOUND LEAGUE

2019.07.21

  • EVENT REPORT

Sorry, this entry is only available in Japanese. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.

弊社中国子会社誉都思メンバー藤本の紹介で中国からまちづくりに携わる方々がINBOUND LEAGUEを訪問。

弊社社長中川よりUDSのまちづくりについての講演、その後、UDSメンバーを含め、日本のまちづくり関係者や行政の方々との交流が行われました。

参加者の方々

中国からの参加者は、「全民まちづくり実践プラットフォーム」Cai Junさん

(2016年よりまちづくりやコミュニティーをテーマにした市民ワークショップや事例集の発行、今回の視察ツアーも主催)をはじめとしたフォーラム所属メンバー、同済大学のLiu Yuelai教授(ランドスケープデザイナーでコミュニティガーデンの第一人者)など。

日本側は、著書「まちづくりの仕事ガイドブック:まちの未来をつくる63の働き方」でも知られる藤本の出身校である首都大学東京の饗庭教授(下写真)の他、

photo1

 

アーバンデザインセンター大宮や世田谷区、川崎市、中央区などの担当者、

まちづくり会社やデザイナーの方々などが参加されました。

 

UDSのまちづくり

冒頭で中川から、UDSのまちづくりの考え方について紹介。

 

UDSまちづくりの考え方のベースはコーポラティブハウスにあって、

先に住む人が集まってみんなで話し合いながら自由設計でマンションを作っていく仕組みです。

住む人たちが2年間かけて一緒に作っていくので、建物ができた時にはみんな仲良くなっていくという特徴があります。

その代わり、私たちコーディネイターは15世帯の意見調整をするので、すごく大変ですが楽しい仕事です。

これがUDSのまちづくりの考え方になっていて、

市民の人と直接対話しながら新しいものを作っていく、というのが特徴です。

photo2

 

今一番多く作っているのはホテル。そのまちに何が必要か、というところから作っているので、ホテルというブランドを100棟つくることが目的ではなく、その地域に開かれて、その地域が喜ぶホテルを作りたいと思っています。

photo3

▲通訳は首都大学の学生、蒋さん。来年から小田急電鉄に中国人初社員として入社予定。

 

キッズ事業やINBOUND LEAGUE、学生寮、ブックカフェ、食堂など様々な用途をやっている。

いずれもまちづくりを考える時、企画・設計はできても運営できる人がいない、

ということがあるので、私たちは幅広い業種の運営ができるように手がけています。

今運営している案件は60件ほど。

 

中国では、2013年に法人設立、140名ほどのメンバーで活動していて

北京、上海共に企画・設計・運営まで手がけています。

鄭州では水族館の設計を行なっています。

中国では後発なので、ホテルの運営をやるということの他に、

他の会社がやっていないことをやりたいということで

水族館事業に力を入れています。

 

日本ではまちづくりをする時に、どの地方でも「人口減少」を言われていますが

日本で唯一伸びているのは「インバウンド」。

各地方とも、いかに外国人に来てもらえるかというのが課題になっています。

地方のまちづくりのお手伝いをする時に、「いいホテルを作ってください」と依頼されることが結果的に多いです。

 

沖縄の宮古島でもまちづくりに力を入れていて、今後もかなり外国人の人が増える見込み。

丁寧に対応するだけでなく、漁師兼任のホテルマンの取り組みなどから

地域のよさ(美味しい魚)を食べてもらうことが私たちなりのおもてなしだと思っています。

我々が大事にしているのは、企画・設計・運営するのが一つの会社なので

どういう意図で企画設計をしたかが、運営の人にまで浸透していることが特徴です

 

高齢化・人口減少の進む地方でのプロジェクトとしては、薩摩川内、都農町、大日向小学校など。

地方での社会課題、どういう解決策を提供できるか一生懸命取り組んでいるところです。

photo4

▲COMPATH新卒の羅も、要所要所で通訳として活躍。

 

中国のまちづくりについて発表。(全民まちづくり実践プラットフォーム)

photo5

中国では2008年に成都で大きな震災があったことをきっかけに、

色々な分野の人が「まちづくり」に関心をもちはじめたと言います。

 

行政が主導でコミュニティーセンターを多数建設している上海、ファンドが子どもに優しいまちづくりを推進している北京、行政が資金を多く投じて町づくりが進む成都、台湾から専門家を呼び、市民と一緒に提案型でまちづくりが進む泉州、など地域ごとの特徴も紹介。

 

各地の行政はまだ始まりの段階ではあるが、点で動き始めたことを面にしていこう、という動きが強いとお話しされてました。

 

中国のまちづくりを知り、ネットワーキング

講演後の交流会には、COMPATH 羅、INBOUND LEAGUEの呉も参加。

photo6

photo7

呉自身、中国でこのような形で各地で積極的にまちづくりの活動が行われていることは知らなかったとのこと。

同年代の参加者も多く、それぞれの国での取り組みについて情報交換がされ

INBOUND LEAGUEらしい、グローバルな交流会となりました!

photo8

▲今回のツアーの皆さんは、偶然にも由縁 新宿に3泊。夏下冬上の食事も楽しんだとのことでした。