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オンライン対談「コミュニティを活かした事業の広め方」にLEAGUE松尾が登壇しました

2020.06.19

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こんにちは、INBOUND LEAGUEです。

コミュニティを活かした旅関連のビジネスを展開する4社(KabuK Style様 × Carstay様 × TABIPPO様 × UDS)のメンバーが集まり、「コミュニティを活かした事業の広め方」についての対談がありました。

イベント概要はこちらから。

https://tabippo.net/event/community-event/?fbclid=IwAR3SDeaXpss-VS7k33VF5nyDcA4rkNGKQ_12L2go31AmijSs9apJYhYQco4

 

UDSからはLEAGUE松尾が登壇したので、その様子をレポートします。

テーマ:コロナを受けて、アップデートした部分や、どのような変化があったか?

TABIPPOからは創業メンバーの篠原氏が登壇。

篠原氏はリアルイベントを前提とした、コミュニティ形成、新サービスローンチは今後オンラインに移行することを余儀なくなれていると言い、実際にリアルでのコミュニティ形成をオンラインに移行している最中と話します。

同じように対応している企業様も多いのではないでしょうか?

 

UDSからLEAGUEマネージャー松尾が登壇。

大きく2つの変化・アップデートがあり、1つ目はオンラインに移行したことでイベントに関して、今まで登壇できなかった人・今まで参加できなかった人の参加率が増え、新しい交流が生まれていることに言及。

2つ目は逆説的ですが、近い距離でのリアルコミュニティをどう作っていくのか?が重要だと、現在商店街の役員もやっている立場から話しました。

 

ファシリテーターのTABIPPO多葉田氏から、こんな時代だからこそ、逆にオフラインのバリューが上がっているのでないか、オフラインとオンラインの両方のメリットを上手く活かしたコミュニティ運営が大事になるかも、という意見がありました。

 

定額で世界中住み放題プラットフォームHafHからは代表の大瀬良氏が登壇。

まずはオンラインでのスキルについて言及。プレゼンスキル(話をする)・話を聞くというのもオンライン化が進んでいく中で、オンライン上でも上手くできるというのが、これからとても重要なスキルになると感じていると話します。

変化で言えば、HafH Bar( https://hafh.com/topics/6132)というオンラインイベントを開催しており、僕のラジオだと思ってYou Tubeで聞いてもらえると嬉しいと場を盛り上げます。

 

大瀬良:オンライン宿泊をHafHの拠点になってくれている和歌山県のWhy kumanoさんが始めた。それが非常に話題になって他の拠点でもやってみたら全部ソールドアウトしました。オンライン宿泊って何?オンライン予約のこと?となりますが、オンライン宿泊というのは、zoomを使って本当にチェックインしてお部屋案内されて、夜になるとオンライン飲み会が出来るってものです。これの何がいいかというと、これで満足するか・できるかとって言ったらしない。飢餓感が出てきて、今度実際に行ってみたいという気持ちになります。

オンラインとオフラインの意味が今回のコロナで大きく変わったと思っていて、旅の文脈でいくと旅前が今はずっと続いている状態。このフラストレーションが溜まっているときにいかに、例えばVANLIFEやりたい、和歌山行きたい、と思ってもらえるかが今は旅のチャンスでもある。なので、僕らはオンライン宿泊やっているし、オンラインイベントに出てHafHを知ってもらう機会をつくっています。

宮下:非常に賛成です。僕たちで言うと、VAN SHELETER(バンシェルター)。コロナ開けの楽しみが社会の助けになる。という企画でやっています。自分のための楽しみが医療機関さんへの助けになるという座組で今回やっています。

https://carstay.jp/ja/vanshelter

 

テーマ:コミュニティ自体のビジネス化、サービスの対価ではなくコミュニティ自体をマネタイズすることについて。

キャンピングカーに特化したカーシェアリングサービスを提供しているCarstayからは代表の宮下氏が登壇。(INBOUND LEAGUE会員様)

ビジネス用コミュニティ、プライベート用コミュニティといった分け方はあまりピンときていない、それぞれのコミュニティの中の人たちが自己実現になるような取り組み、仕掛けがあれば、そこにいる人、関わっている人はみんなハッピーになるのではないかと言います。

ここで大瀬良氏から質問が。

オンラインコミュニティ自体をマネタイズするということにまだ躊躇している。コミュニティでお金取るっていいんだっけ?可能性を感じる一方で宗教要素が出てきたりと、そこのバランスはまだ上手く整理できていないので、どう思うか聞きたい。

篠原氏は宮下氏が挙げた「自己実現」をキーワードに返答します。

まずオンラインコミュニティといっても色んなタイプがある。例えば協創型とかビジョン共感型など。あんな風になりたいという人物がトップにいて、そこを目指したい人に学びを提供していると思う。自己実現を手助けするための学びに払っているのでないかと思うと分析を語ってくれます。

多葉田氏はコミュニティに投資するタイプ。例えば英会話とかブログを毎日書くなど一人ではなかなか出来ないことにコミュニティが合っていると感じるとのこと。スキルを身につけるという意味だけならスクールでもいいかもしれないが、一緒にモチベートしあう仲間と出会う・頑張るって意味ではコミュニティの役割がとても大きい、と自己実現をモチベートしあう仲間に、コミュニティの可能性があるのではないかとの意見が。

LEAGUE松尾は、以前個人でオンラインコミュニティを運営していた経験から回答。

コミュニティ課金で躊躇してしまう点の1つは、何にお金が使われているかが見えにくいという点だと思う。例えばリアルなカフェとか物販なら、何にお金がかかっているかがわかりやすい。一方コミュニティ課金の場合、何にお金が使われているかが見えにくいから怪しい面が出てくる面はあるかなと思います。

何にお金が使うかもこれから大事で、そこが可視化されてくれば西野さんのオンラインサロンのように信頼や物語が生まれ、離脱が減ったり、よりお金が集まるのかなと話しました。

 

テーマ:コミュニティに昔からいる人と新しい人がどうやって混ざり合うか?コミュニティ醸成の上では大事だと思うがどうやっているのか?

古参の人と新しい若い子たちと混ざり合ってもらうためにCarstayは先駆者を立て続けることが大事と主張。最初のファンの人たち、自社に興味を持ってくれた人がメリットをずっと享受し続けられる状態は作っておくこと。そうすることで、古参の人が新しい人に優しくなるので良い循環が生まれてくるのではと話しました。

松尾から大瀬良氏にHafHの参加者の熱をどうデザインしているのか質問が。

それに対し、デザインは全くしていなく、それなのに熱量が高いまま、どんどん広がってくれているのは本当にありがたい。ただ「世界と日本をつないでいる」というのがHafHのキーワードであり、そこに共感してくれている方々が集まっているのが特徴と語ります。

 

テーマ:コミュニティ拡張について

TABIPPO篠原氏から、「旅を広める」ということでいうと、昔はカリスマ性のある人が発信したりしていたのに対し、今の時代はみんなで作っていこうよという感じが強くあり、それを意識していると話しました。HafHの広がり方もまさにそうだと思います。

 

テーマ:コミュニティ内での協創について

LEAGUEコミュニティの協創事例がまさにそこにいるということで、Carstay宮下氏から話がありました。松尾がCarstayさんと小田急電鉄さんをつなぐことで、いくつかのプロジェクトが生まれました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000037615.html

 

テーマ:コミュニティ協創の形としてのクラウドファンディングについて

立ち上げからクラウドファンディングを活用したHafH大瀬良氏は、資金調達という意味ではなく共感を作るためのマーケティング活動として捉えていたと明かします。

しかしクラウドファンディングのプラットフォームに掲載すれば共感が生まれてお金が集まるわけではないことは強調されていました。

大瀬良氏も友達一人ひとりに声かけて地道に広めていったそうです。それが叶って全くご縁のなかった方からの100万円以上の出資があり、それがとても嬉しかったとのことです。これにはクラウドファンディングを経験したTABIPPO篠原氏も共感していました。

 

テーマ:コーギビング(co-giving)について

大瀬良氏の口からコーギビングというキーワードが飛び出しました。

世界ではコワーキングからコーリビングになり、今はコーギビング(co-giving)という言葉が出てきている。協創という文脈であなたは何が与えられるか?をまず聞かれる。どちらか一方が得するのでもなく、共に与え合う関係が協創にもコミュニティにも必要になってくるというのが世界の潮流であり、これから日本でもみんなが当たり前に使う言葉になれば、との願いの言葉が。

コーギビングを受け、篠原氏からは個人の時代についての言及が。副業したりフリーランスになったり、という動きが活発になってくる中で、それで出来る人、出来ない人がいると篠原氏は指摘。出来る人は個人で稼げばいいし、そうじゃなければコミュニティというものに参加して、co-givingでこのチーム、このコミュニティに入って自分は何が出来るのかを今までのキャリアを活かしながらやっていく。で、自分が出来ないことは周りの人と協力しながらみんなでプロジェクトをやっていく。なんかそういうのが生まれるコミュニティがいいなと最近思っているとのこと。

 

テーマ:立ち上げメンバーと後からジョインしたメンバーの温度差を埋めるための工夫について

参加者からの質問に対して宮下氏から回答が。定期的に社員でキャンプとかやっている。Carstayはアウトドアの楽しい体験を提供している会社であり、それはミッションという言葉だけだと伝わらない。定期的に自分たちが会社のミッションを体感できるようなイベントを開催している。そこで実感して共感してくれる人は熱量が同じくらいになったりするとヒントをくれました。

 

テーマ:これから事業として挑戦・協創してみたいこと

松尾:

大企業とベンチャーの連携をもっと強化していきたい。両者が組み合わさった形が出来ると、例えばハイブリッドベンチャーが生まれるとより世界にインパクトを与えられる。実際に今かなり大きな案件を仕込んでいるので大企業の新規事業を担当されている方やスタートアップで働かれている想いのある方ぜひご連絡ください。一緒にやりましょう!

大瀬良氏:

今の一番のフォーカスポイントは移動。世界中どこでも住めるというサービスには交通の問題解決は必須であり、交通インフラ持っている大企業と組みたい。そういう意味でCarstayさんとも一緒に何か出来ることがあるよねって思っています。

宮下氏:

移動側としてはリアルな場を持っている会社との協創は強くやっていきたい。これからモビリティが自動運転化されてくればあの空間がどんどん快適になってくる一方、最近のトレンドとして、シャワーやトイレがないキャンピングカーが増えている。それはやっぱり移動中は快適であれけれど、リアルな場でゆっくりしたいという気持ちはあると思っていて不動産と動くモビリティがドッキングする世界ってのがどんどん広がっていくのが面白いと思っています。僕ら動く方が得意なのでリアルな場を持っている方と一緒にやっていきたいので、大瀬良さんお願いします。と早速協創が生まれました。

篠原氏:TABIPPOは人々のライフスタイルとか生活に寄り添って、この後どういう世の中になっていくんだっけってのを常に発信していく立場にある必要があるなと。

これからの時代の生き方みたいなのを提案していくことでTABIPPOの価値を作っていくとい思う。なので、今後メディアも会員機能を付けたりとかの構想もあって、なんか旅とか新しい人生とかの悩みがあったら相談できるような立ち位置に僕らがなれたらいいなと思っています。

 

最後に一言

大瀬良氏:

自身の中でまだ答えが出てない疑問は「コミュニティというのはどこから自分が参加したくなるコミュニティで、どこの線引きから一歩引きたくなるようなコミュニティ」になるかということ。この塩梅がとても難しく、もし失敗すると一見気持ち悪いコミュニティになる。コミュニティは奥深く、僕の中での永遠の人生のテーマ。自分にとって居心地の良いコミュニティ、みんなにとって居心地の良いコミュニティを、引き続きいろんな人達のコミュニティを見ながら考えていきたい。

宮下氏:

自分にとって居心地の良いコミュニティについて考えると極論自分がいなくてもメンバーが勝手に自己実現し続けられるコミュニティが非常に良いなと気がついた。サービス使ってくれている人たちもそうだし自分の会社もそうだし。そんな場作りをどうやったら出来るのかを自身も試行錯誤しながら先輩方から学んでいきたいと思っている。

松尾:

最近ドイツ・オランダの先進事例も見てきて、これだけ環境変化が多いと何が変わらないかにずっと注目していて考えています。そういう意味で縄文時代が自分の中で一番ホットワードで(笑)、新しいコミュニティの形を考えています。海外・縄文時代・LEAGUEにもし興味をお持ち頂けたらぜひ連絡をくださいと話しました。

篠原:コミュニティでどう事業を広げるかというテーマでまとめると1対nではなくて、お客さん同士がコミュニケーションを取る場を作っていくことが大事かなと思っている。場を作るにあたって、教祖を立てるのか、共感する大義名分を作るのか、なんかそういうのを用意すると自然発生的に広がっていくのではないかなと、HafHさんやCarstayさんのように。一方コミュニティを作っている視点から言うと、どんどんコミュニティに顔を出してほしい。今はいろんな可能性あるコミュニティが沢山あるので、ぜひ色々入ってみる、使ってみるっていうのをやってもらって、自分に合うコミュニティを見つけられれば豊かな人生が歩めるのではないかと思います。

 

参加者の方がグラレコを書いてくれたり、質問も多数いただけて大変盛りあがった会となりました。皆さん、ありがとうございました!

(Graphic Recording by Soyori Kudo)