【Event Report INBOUND LEAGUE3周年】スタートアップ3社によるピッチ
2020.12.16
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INBOUND LEAGUE 3周年イベントでは、共創をテーマにLEAGUEコミュニティ会員様の中から3社のスタートアップにピッチをして頂きました。
登壇者・参加者の皆様の活発な議論や、その場ですぐに提携に向けた打ち合わせが決定するなど、非常に盛り上がった会となりました。
LEAGUEコミュニティは開始3ヶ月で既に会員50名以上を超えました。
またピッチにご登壇頂いた下記企業様を含め、非常に魅力的な会員様が集っておりますので興味がある方は、こちらよりぜひご確認ください(審査制・参加無料)
UrDoc LIFE & TECHNOLOGY Inc. 代表取締役社長 唐橋 一孝さん
会社紹介
UrDoc LIFE & TECHNOLOGY Inc.は”Borderless Healthcare”をミッションに、訪日外国人、在留外国人の医療アクセスを解決するヘルスケアスタートアップ。
「外国人」が主語になると医療は遠くなってしまうため、創業者は現役医師として外国人医療の課題に直面したことがきっかけで創業し、遠隔医療をはじめとしたオンライン医療と、実際の医療機関であるオフラインをワンストップにつなぐプラットフォームをめざしている。
スピーカー紹介
高校3年間をアメリカで過ごし、その時に重度のアナフィラキシーショックで九死に一生を得たことがきっかけで医師となり、臨床医として患者さんの治療に携わることに使命感を持って従事してきた。
しかし国際化する日本の裏で、外国人医療は大きな課題しかなく、多くの外国人の方が医療アクセスに課題を感じていることを知り、”Borderless Healthcare”を実現するミッションのもとUrDocを創業。
ピッチ内容抜粋
「皆さんが海外に行って病気になった時、現地で日本語対応できる病院や、薬局を思いつきますでしょうか?重要にも関わらず、中々思いつかないのが現状だと思います。残念ながら、外国人の場合も同様で、医療が遠くなっています。」という問いかけから始まりました。
課題について
私自身が外国人を診療している医師として直面した課題から事業を立ち上げました。
外国人が増え続けていく一方で、外国人を受け入れられる医療機関は全国でなんとわずか1%しかありません。
そんな中国際化していく日本で医療国際化を解決しないといけないと思いました。
課題をもう少し深堀していくと、「病院が見つからない」「問診票がわかりづらい「医師の説明が分かりにくい」など課題が山積みです。
私たちのサービスを利用して頂いた事例を2つほど紹介します。
1つ目は、香港から箱根に観光をされていた方の事例です。
観光途中で、お腹が痛くなりました。言語の問題で、病院に連絡を試みしましたが、3時間以上病院につながることができませんでした。
しかし私たちの場合は、7言語対応できる医師が在籍しているので、問診ができました。
もう一つの事例は新潟でスキー中に骨折した重症事例です。
オペが必要なケースですが、言葉の問題で、医師はレントゲンと薬を出すのみで、その方を帰らせていました。この方からオンラインで相談を頂いて、私たちの方で東京の病院を探してあげました。
今後行いたいこと
遠隔医療やオンラインのツールを利用して、医療国際化に伴う一つ一つの課題を解決して行きたいです。上記事例のように重要なのに解決されていない課題が山積みです。
第一弾として、日本の外国人医師ネットワークを作りました。現在40名の外国人医師が在籍し、7言語対応できるようになっています。また、11月にオンライン診療クリニックUrDoc International Clinic(UIC)を開院する予定です(記事掲載時点では開院し診療開始中)。中長期的には保険の開発を他の事業者さんと連携しながら、整備していきます。
診療が必要なく、市販薬を買いたい時に、母国語で市販薬の効用などが確認できる多言語市販薬検索メディアのリリースも12月に決まりました。
オンライン診療クリニックは今後チェーン展開も視野に入れていますので、ぜひ皆さんにも使って頂きたいですし、ホテル事業者やインバウンド向け旅行会社と連携をして行きたいです。
共創のお問い合わせはこちら:info@ur-doc.com
株式会社アースエキスプロア 代表取締役社長 市川 隆志さん
会社紹介
訪日外国人ビジネス客が日本滞在時にビジネスで結果を出し、限られたプライベート時間を目一杯楽しめるトータルアテンドサービス・ブレジャー(ビジネス+レジャー)ガイドサービスを提供。その他、飲食店や体験プログラム提供者に対し、環境やダイバーシティ に配慮し、ブランディグを行う観光コンテンツ組成や受入環境整備支援も実施。
スピーカー紹介
静岡県浜松市出身。旅好きでこれまで80か国を訪問。全国通訳案内士として、300名以上の欧米中東出身の外国人ゲストの観光案内を行う。2007年双日株式会社入社。金属資源本部で12年間海外営業に携わる。2014〜2018年にアラブ首長国連邦・ドバイに駐在し、石油やガス田の掘削に使用されるエネルギー産業用鋼管の営業活動に携わった経験を持つ。
ピッチ内容抜粋
現在メインの事業は中東と日本向けのBtoBビジネスマッチングになりますが、
目指していることは「楽しいことと社会問題解決の融合」になります。
どういう形で実現していきたいかというと、日本の成長産業である観光産業というフィールドで、EX(エンターテインメントトランスフォーメーション)と社会課題解決を合わせたところで、お手伝いしたいなと思っています。
具体的には日本のエンターテインメントであるアニメ、漫画、ゲーム、文化体験を絡めて、価格と品質(機能価値)以外の部分で付加価値をつけて、海外市場向けに商品企画と販路開拓を支援します。
観光産業はSDGs的にかなりハイリスクの産業だと言われています。観光産業でSDGsの取り組みについて発信しているところがまだまだ少ないので、ここはとてももったいないポイントだと思っています。ですので、グローバルの「サステナビリティ」の概念を取り入れた経営戦略策定及び外部評価機関対応を支援させて頂いています。
まとめると、
日本にあるプロダクトやサービスをEX×社会課題解決を組み合わせて、ブランド力を高めて、海外で勝負できるプロダクトやサービスに変えていきます。
以下のような方々とぜひ協業して行きたいと思っていますので、
ご興味があれば、またご一緒できることがありましたら、ぜひお声がけください。
・SDGsへの取り組みや情報発信の興味ある企業
・中東市場の旅マエ、旅アドへの取り組みに興味がある企業
・国際観光が開催する前に、自社ブランディングを見直したい企業
株式会社Travelr 代表取締役 田中恵麻さん
スピーカー紹介
東京とマレーシア育ち。ハワイ大学&北京大学で観光経営学、中国語を学ぶ。楽天、Twitter、Uberでマーケティング・広告コンサルティングを6年間経験し、2019年7月ににひとり旅をするインバウンド観光客を繋げる交流アプリTravelrをローンチ。
現在はマーケティングコンサルをしつつ国内在住の「国際人」向けのワーケーションプログラムを開発中。海外のデジタルノマドサミットの企画にも参画。
ピッチ内容抜粋
現在はワーケションプログラムを立ち上げている最中です。単純に住居や交通をアレンジするだけではなく、リモートワーカー、フリーランサー、企業家などがお互いに高め合えるようなコミュニティとアクティビティも提供します。
どうしてワーケションプログラムをやろうと思ったかというと、今年3月に沖縄で1ヶ月間ワーケションしたのですが、その時に心身がリフレッシュされて、心の余裕が生まれ、ワーケションというものに自分自身がとても魅力を感じたためです。
ターゲットは国内在住のリモートワーカーを想定しています。実際私が企画したプログラムに大企業に勤めているIT系の方が何名か参加して頂きました。また世界的にリモートワーカー人口が急増しており、2035年には10億人がデジタルノマドになるのではないかと言われていますので、将来的に世界中のデジタルノマドをメインターゲットにしていきます。
今やっていることについて
自分自身がワーケションを体験し、知見をYoutubeで発信していたり、
デジタルノマドサミットというのを海外の仲間と一緒に企画しています。
どのようにワーケションプログラムをスケールさせていくかが課題だと感じています。なので、ぜひ「このようなやり方、連携の仕方もあり得るのではないか」といったアイディアや共創案を皆様からお待ちしております。
LEAGUEコミュニティは開始3ヶ月で既に会員50名以上を超えました。
またピッチにご登壇頂いた上記企業様を含め、非常に魅力的な会員様が集っておりますので興味がある方は、こちらのリンクよりぜひご確認ください(審査制・参加無料)
3周年トークセッションの記事を読む(どうなる?ニューノーマル時代の観光宿泊業)>